2021年12月26日 (日)

Japanist10が再変換機能を搭載

 

お久しぶりの投稿(約8年ぶり?)です。

 

既にご承知かと思いますが、Japanist10が先日(2021年12月3日)、久しぶりにアップグレードされました。詳しいことは富士通のHPをご覧いただきたいのですが、目玉は再変換機能が搭載されたこと

 

この機能が搭載されていなかったため、Japanist2003からの乗り換えを断念された方(あるいは、Japanistから離れた方)も少なからずいたかと思われますが、今回のアップグレードにより、Japanist10に欠けていた機能のピースがほぼ埋った気がいたします(少なくとも自分にとっては)。

 

それにしても、すでに本社が親指シフト関連の事業からの撤退を表明したにもかかわらず、このように最後までソフトの品質の向上に力を注いでくださる担当者の皆様方に対しては、本当に頭の下がる思いです。心から感謝の念を表明したいと思います。

 

そして、彼らの労力に少しでも報いるためにも、まだこのアップグレードのことを知らない現在・過去そして未来の親指シフターに、このニュースの拡散を希望したいと思います

 

ちなみに私は、会社にも親指シフトキーボード(FMV-KB232)を持ち込み、かえうちでパソコンに接続し、Japanist10をインストールして、バリバリ業務に使っています。そう、まだまだ親指シフトは現役なのです。

 

というわけで、最後は何か檄文のようになってしまい羞ずかしい限りですが、とりあえず久方ぶりの投稿を締めたいと思います。ご清覧ありがとうございました。

 

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2011年11月20日 (日)

おわりに&あとがき(親指シフト導入記27)

おわりに

 さて、26回に渡って連載してきた「親指シフト導入記」であるが、今回の記事をもって、とりあえず一区切りをつけさせていただくことにしたい。このテーマについて筆者の言いたかったことは、前回までの記事でほぼ書き尽くした感があるからだ。

 思えば最初の草稿を書き始めたのが8月上旬(汗)のことだったから、全ての記事を完成させるまでに3ヶ月近くも要したことになる。

 まあ、これにはちゃんとした理由がある。筆者自身がこの間、親指シフトの初心者から中級ユーザー(もどき)へと急激な変容を遂げており、こうした立場の変化に応じて、書きたい内容やテーマも(当初の見通しを越えて)大きく拡がることとなってしまったからだ。(注)

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2011年11月19日 (土)

NICOLAの普及へ向けての一試論(下)(親指シフト導入記26)

2 キーボードのレンタル・サービス

2・1 専用キーボードの敷居の高さ

 親指シフト普及の大きな障害の一つが、「専用キーボードの高価さ」にあることは周知の事実である。据え置き型のFMV-KB232が約3万円、携帯型のサムタッチでも1万5000円というのは、この不景気なご時世にはやはり敷居が高い。

 まあ富士通サイドとしては、採算が取れるギリギリのラインで価格設定をしているのだろう。しかしその採算にしても、けっして多いとはいえない親指シフターの過度な負担に支えられていることは、忘れられるべきではない。(注)

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2011年11月18日 (金)

NICOLAの普及へ向けての一試論(上)(親指シフト導入記25)

0 はじめに

 前回の記事のラストで筆者は、「本質的に良いものは残っていくだろう」という趣旨のことを書いた。NICOLA(とそれにまつわるソフトやハード)もそのような文化=作品の一つだと、個人的には確信している。

 しかし同時に、どんなに優れた文化であっても、その担い手がいなくなれば容易に衰退し滅んでしまうということも、紛うことなき事実だったりする。人々の生活から切り離された文化(たとえば、博物館の展示品など)は、「生きた文化」としては既にその使命を終えてしまっているのだ。(注)

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2011年11月17日 (木)

完成度の高さとその逆説(親指シフト導入記24)

1 アナログな使用感

1・1 指が成長する?

 親指シフト入力の快適さについて、「指がしゃべるような感覚」と評した人がいる(こちらの語録を参照)。

 筆者の場合、まだその境地にまでは達していないが、NICOLAで文書を作成する経験を積むにつれて、キーを打つ指(手)が次第に成長していくような不思議な感覚に捕らわれることはあった。

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2011年11月16日 (水)

NICOLAが知的生産に及ぼす影響について(下)(親指シフト導入記23)

3 変換スタイルが文章の生成に及ぼす影響

 前回の記事で触れた「文章の饒舌化」には、実はもう一つ別のテーマも絡んでいる。「IMEの変換スタイルと文章生成の関連性」というテーマがそれだ。

 以下、この問題について詳細に検討することとしよう。

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2011年11月15日 (火)

NICOLAが知的生産に及ぼす影響について(上)(親指シフト導入記22)

1 縦書きとの相性は?

1・1 きっかけ

 もともと筆者が親指シフトを導入しようと思ったきっかけは、縦書きモードでのローマ字入力に違和感を覚えたことであった。詳細はこちらの記事に当たっていただきたいが、要はこういうことである;

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2011年11月14日 (月)

自宅外でNICOLAを運用するには(下)(親指シフト導入記21)

5 既存の入力スタイルとの共存について

 さて、ネットワークの制限事項などによってエミュレータも利用できないとなると、あとは既存の入力スタイル(ローマ字入力、あるいは、JISかな入力)で文書を作成するしかない、ということになる。

 こうした状況にどう対処すべきなのだろうか?

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2011年11月13日 (日)

自宅外でNICOLAを運用するには(中)(親指シフト導入記20)

4 他のIMEをJapanist化する(ATOKの場合)

 これもしつこく繰り返していることだが(笑)、NICOLAはJapanistと共に運用しなければその効果が半減する。しかし、このIMEをサーバ型のパソコンに導入することは、(経費の面からもユーザー数の点からいっても)まず難しいだろう。

 もちろん、上司や管理者を説得するのも選択肢の一つだが、あまりゴネると職場で浮いてしまいかねないので(笑)、交渉がうまくいかなかった場合は別の方策を講じた方がよさそうだ。

 ここでは、(会社などのパソコンにインストールされている可能性の高い)ATOKの操作性をJapanistのそれに近づける方法について、簡単にまとめておくことにする。(注)

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2011年11月12日 (土)

自宅外でNICOLAを運用するには(上)(親指シフト導入記19)

1 3つの適応類型

 NICOLAをマスターしたユーザーが頭を悩ませる最大の問題は、職場などのパソコンでどう親指シフトを運用していくか、ということである。これについては、以下の3つの適応類型が考えられるだろう。

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