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2012年11月 2日 (金)

近況報告&サイト・リニューアル

 どうもお久しぶりです。前回の記事(2011年11月22日付)から約1年ぶりの投稿となります。


 思えばずいぶんと長い間このブログを放置してきたわけですが(汗)、これにはちょっとした理由(わけ)があります。まずはその説明(=言い訳?)から始めさせて下さい。

1 引越と自炊と私


 実は先月末をもちまして長年住み慣れた京都を引き払い、東京へと移住することとなりました(といっても「栄転」のような景気のよい話などではなく、研究生活を断念して実家に逃げ帰っただけのことですが(虚笑))


 引っ越すにあたって難儀したのが蔵書の処分。約四半世紀に渡って買い溜めた本・雑誌の類がトータルで7000冊近くも格納?されておりました(あの安アパートの床がよく抜けなかったものです…(汗))


 最初は古本屋に処分を任せようかと思いました。しかし、全て売却したところでたいした値段にはならなかっただろうし(読むのに邪魔なカバーや帯は購入直後にほぼ捨てていたから)、なによりも未読の本が多かった(既読のものは全体の1割程度?)


 せっかく何かの縁で出会った本を一頁も読まないで手放してしまうというのは、その本に対して申し訳ない。そんな気持ちと、「いつかこれらの本が必要となる日が来るかもしれない」という未練もあって、思いきって蔵書の「自炊」に着手することにしました。(注)


 (注)もちろん料理のことではなく、本を裁断して各頁をスキャンし、デジタル・データ(PDFなど)へと変換する作業のことです。


 ところがいざ作業を始めてみると、これがけっこう手間がかかる。たとえば20冊の本(200頁程度のハードカバー)を裁断するのに1時間から1時間半程度、そして裁断した本をスキャンするのに3~4時間程度。PDF化した本のデータ入力やら(裁断した本の)後始末やらも含めると、トータルで5~6時間は楽にかかります。


 最初は1日50冊のペースで処理していくことを目指していたのですが、頑張っても40冊が限界。結局、1日25冊程度のペースで作業を続け、最終的にすべての蔵書の片がつくまで9か月ほどかかりました。(注)


 (注)作業を開始したのは、前回の記事を書き終えた昨年の11月中旬。蔵書のデジタル化が終了したのは今年の8月半ば。


 その後も、これまた大量のCDのリッピンクやら衣類の処分やらでてんやわんやし、やっと引越が済んだと思いきや、今度は新しい生活空間を整えるのにバタバタしと、落ち着かない日々の連続。


 そんなわけでブログを書くだけの時間と余裕がなかなか持てずにいたわけですが、ここへきて新生活もようやく平穏を取り戻し、こうして約1年ぶりに記事を書き始めた、という次第であります。


2 サイト・リニューアルについて


 とはいえ1年のブランクというのはやはり大きく、文章がなかなか走ってくれません(まあ、それは昔からことですが…(苦笑))。また、現在差し迫って書きたいというテーマも実はなかったりします…(汗)


 というわけで今回はリハビリ?も兼ねて、サイト・リニューアルのご報告にとどめさせていただきたく存じます。


2・1 サイト名の変更

 まず既にお気づきかとは思いますが、ブログのタイトルを「京都のほんの片隅から」から「東京の空の下より」に変更しました。


 旧タイトルには愛着もありますし、この名前でブックマークに登録したり検索・訪問したりされている(奇特な)方々の利便性を考えると、そのままにしておいた方がいいのではと悩みました。


 しかし現に京都を離れて東京で暮らしている以上、書く内容もその影響を受けてしまうだろうし、なによりも過去と訣別したい・心機一転したいという気持ちが私の中で強まっていたので、思いきって改名へと踏み切ることにした次第です。(注)


 (注)ただ、旧タイトルで検索してもこのサイトにたどり着けるよう、「京都のほんの片隅から」という文言は副題に残しておくことにしました。


 なお、タイトル名は私の大好きなアーティスト、遊佐未森さんの名曲「東京の空の下」をモチーフにしております(まあ、ほとんどそのままなんですけどもね…(苦笑))。現在の私の心境にぴったりなので、勝手にこのサイトのテーマ・ソングとして認定させていただいております。



2・2 デザインの変更

 そして、タイトルの変更に合わせてサイトのデザインもリニューアルすることに。真っ先に変えたのがバナー(タイトル欄)のデザイン。これはネット上に転がっていた空の写真画像(東京の空かどうかは不明)の一部を加工処理したものです。


 夕暮れ時なのに少し碧(みどり)がかっている空の色彩が珍しかったので採用することにしました。寂しげだけどどこか温もりも感じられる雰囲気が気に入っています。


 次に、サイトの背景色もバナー画像にフィットするものに変更しました。以前よりもダークで青みがかったエメラルド・グリーンが基調となっております。記事欄については以前よりも若干、目に優しいカラーリングになっているとは思いますが、いかがでしょうか。


 それ以外のデザイン(構成)については、これまでのものを引き継ぐことにしました。細部についてはいろいろと手直ししたい箇所もありますが、それについてはこれからぼちぼち手を加えていこうと思っています。


3 このブログの今後について


 最後にこのブログの今後の方針について一筆(なんだかリニューアルのたびに同じようなことを書いている気がするな…(汗))


 まず、「自分の書きたいテーマを自分のペースで自由に書き連ねる」という当ブログのポリシーは、今後も踏襲していくつもりです。


 ただ、これから再び身辺がバタバタしそうなので、ブログの更新はこれまで以上に不定期になるかもしれません(今回のように1年近く放置するようなことはさすがに避けたいとは思いますが…(汗))


 また、以前のような濃厚な(笑)内容の記事を書くのも、今後はなかなか難しくなっていくと思います(濃い記事を書くのに必要なエネルギーと時間を十分に確保できそうにないので)


 とはいえ、最近増えているTwilogもどきの味気ないブログにするのはやはり避けたい。以前も書きましたが、「現在」という文脈に大きく規定されるツイート群を後になってそのまま束ねても、鮮度が落ちた素材で料理するようなもの。文章の風味が落ちてしまうのは避けられません。


 マイルドだけど文章の旨味はしっかり出ているブログ記事をどう書いていくか。それは今後の課題とさせていただきたいと思います。


おわりに


 というわけで、約1年ぶりのごあいさつ替わりの記事、いかがだったでしょうか?ごらんのようにあまり内容のない投稿となってしまい、恐縮至極です。スポーツと同じで執筆活動もブランクを空けてはダメですね(汗)


 まあ、当面はこうした薄味の?記事が続くとは思いますが、リハビリ期間と思ってどうかご容赦のほどを。「文章に書かされる」あの感覚を早く取り戻すことができればいいのですが…。


 東京に戻ってから早ひと月。当初は京都よりも暑く感じたのに(10月に入っても蝉がわんさか鳴いていた)、今ではすっかり肌寒くなり、冬の気配が濃厚に感じられるようになりました。


 このように時の流れが早く感じられるのは歳のせいなのでしょうか、はたまた時間が流れずに淀んでいる京都という街から飛び出したせいなのでしょうか。その答えは、この東京の空の下でゆっくり考えていきたいと思います。


 ではでは(最後はちょっと文学ティックに?決めてみました(笑))

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