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2011年11月 5日 (土)

Japanistのリンク集とやまぶきRとの併用について(親指シフト導入記12)

1 一時的英数モードをかな入力でも可能にする方法

 前回の記事のラストで、「Shiftキーによる一時的英数モードを、かな入力でも可能にしてほしい」という要望を出した。

 その後、やまぶきRとJapanistを併用することで、この要望が(ある程度は)満たされることが分かったので、以下、その手順について紹介することにする。(注)

 (注)なお、キーボードはFMV-KB232の使用を前提としている。別のキーボードを使用している場合は、設定が異なってくる可能性があるので、要注意のこと。

1・1 やまぶきRの設定

 やまぶきRの設定については、基本的な導入の仕方については、こちらの記事を参照。以下、何点か補足しておく。

・配列定義ファイル

 まず配列定義ファイル(こちらを参照)についてだが、JISキーボードの場合はNICOLAを、親指シフト専用キーボードの場合はNICOLA(ローマ字)を選んでおけばいいだろう。(注)

 (注)なおキー定義についてだが、Japanistの記号入力の設定(次節を参照)によって影響を受ける可能性もあるので、どのキーを押せば何が表示されるのか、ひとつひとつ確認しながら定義ファイルを設定するのが賢明かもしれない(面倒かもしれないが)
 基本的にはデフォルトのままで構わないと思うが、一応、現時点(2011年11月3日時点)での筆者の定義ファイルの内容を晒しておくことにする(「NICOLA(ローマ字)」をコピーして、部分的に修正を加えてある)

Yamabuki_teigi_flie_temporary

・親指シフトキーの割当

 また、親指シフト・キーの設定は、「快速親指シフト」の設定に合わせること(以下の図を参照)

Kaisok_hayayubi02

Yamabuki_oyayubi02

 設定が終わったら、「適用」ボタンを押して、やまぶきRを閉じる(タスクトレイに常駐状態になる)

1・2 Japanistの設定
・文字入力の設定

 「動作環境」-「文字入力」-「初期入力状態」-「ローマ字/かな」で、「ローマ字」を選択する。記号入力の「設定」ボタンをクリックし、各項目にチェックを入れる(以下の図を参照)(注)

 (注)Japanistの記号入力の詳細設定とやまぶきRのキー定義(上の配列定義ファイルの図を参照)については、その兼ね合いに気をつけること。

Japanist_kigou

 また、「一時的な英字入力を行なう」にチェックを入れ、「設定」ボタンを押して全ての項目を選択する(以下の図を参照)。これで「文字幅」の設定を全角にしていても、Shiftキーの入力で自動的に英数字を半角で入力できるようになる

Roumaji_settei01

・「動作」「快速親指シフト」の設定

 その他、英数字も変換/予測変換できるよう、「動作」および「快速親指シフト」の設定を加えておく(詳細はこらら、及び、こちらを参照)

 これによって、Shiftキーの入力で英字の先頭が大文字になっても、変換キーで全てを小文字にしたり、全て全角表示の候補を選択することが可能となる

1・3 効能と課題
・効能

 以上の設定により、かな入力モードの時もShiftキーで一時的に英字を入力することが可能となる。また上記の設定により、文字幅を「全角」にしていても、英字だけは「半角」で入力されるという、便利な機能のおまけがついている。

 しかも,全て大文字の候補や全角の候補も「変換」によって選択できるので、入力前にいちいち英数モードに切り換えたり、Caps Lockキーを使ったりする必要が(基本的には)なくなる

 さらに従来のJapanistでは、英数モードで予測変換をする際、入力予測候補をいちいち確定してから次の読みを入力する必要があり(詳細はこちらを参照)、かなモード時の操作性(予測変換候補を選択し、即、次の読みを入力することができる)との齟齬が生じていた。

 しかし、やまぶきRと併用することで、英字の(予測)変換候補を選択すれば自動的にかなモードに戻れるようになり、いちいち確定やモードの切り換えをせずとも、次の読み(日本語)を入力できるようになった

 つまり、かなモード時の操作性とローマ字入力時の操作性とが統合されることで、操作の統一性が増す結果となったわけである。

・課題

 もちろん、このカップリングでの運用に問題がないわけではない。

 最大の課題は、表示の反応が若干遅くなること。エミュレータを2回通していることになるので、動作が重くなるのは仕方のないところではあるが、非力なパソコンだと、ややストレスがたまることになるかもしれない。

 また、部首検索や記号検索も、別のショートカットキーから行なうことは可能であるが、従来のようにホーム・ポジションから手を離さずに該当文字にたどり着くのは、やや難しくなるかもしれない。(注)

 (注)「Ctrl+Shift+B」で部首検索、「Ctrl+Shift+K」で記号詮索のダイアログボックが開き、そこから検索を行なうことはできる(画数検索のショートカットキーは、デフォルトのキーボード設定では用意されていない)
 しかし、以前のように(こちらを参照)連続して画数を入力して、候補を絞り込む操作はできないようだ(全て一度ダイアログボックを開いてからの操作、ということになる)

追記:やまぶきとの併用時の検索操作について(2011年11月6日)

 上記の検索操作についてだが、その後、以下のような手順でかなモード時と同じような操作が可能となることが分かった。その手順を以下に記しておく。

  1. 「動作環境」-「キーボード」-「キー設定」で「Ctrl+Shift+B」を選択し、右側の「編集」ボタンを押す
  2. 「機能の編集」というダイアログボックが開いたら、「部首検索」のチェックを外して、「’部’入力」にチェックを入れる(以下の図を参照)
  3. 「OK」を押してダイアログボックを閉じ、動作環境の「適用」ボタンを押す

Japanist_kensaku_shortcut

 これでかな入力時と同じ部首検索の操作が可能となる(「Ctrl+Shift+B」を押し、「部」が表示されたら部首の画数の数字を入力して「Ctrl+J(と)」を押すと、その画数の部首一覧が表示される)

 画数検索を追加設定する場合は、上記の手順の(1)で「追加」をクリックし、適当なショートカット(筆者の場合は「Ctrl+Shift+W(か)」)を割り当てて、右側の機能一覧から「’画’入力」を選択すればよい。(注)

 (注)なお、上記の手順で「’区’入力」を追加設定し、そのショートカットキーで’区’を表示させてから「Ctrl+J」を2押すと、「シフトJIS変換」というダイアログボックが開く。
 どうやら(以前の)ATOKの記号入力(F10キー)に近い機能だと思われるが、どう使ったらいいのか分からない(記号を入力するだけなら、「Ctrl+Shift+L」の記号一覧表示から選択すればいいと思うので)
 どなたかこの機能(区検索?)の意味および使い方をご存じの方は、当方に教えていただけるとありがたいです。どうかよろしくお願い申し上げます。

1・4 暫定的な結論

 このようにいくつかの問題はあるものの、Japanistの英字入力にまつわる違和感(既に言及した問題に加えて、一段目の英数配列記号(&や#など)を入力する際、いちいちモードを切り換えねばならないことなど)は、やまぶきRとの併用によってほぼ一掃された。

 Japanistユーザーのなかで英字の入力機会が多いような人は、ぜひこの運用法を試してみていただきたい。操作性がアップすること、請け合いである。

 とはいえ、こうした操作がJapanist単独でも可能となるに越したことはない(特に初心者にとっては)

 本来の快適な動作を確保するためにも、ここは富士通さんに頑張ってもらって、上記の機能(かな入力時のShiftキーによる一時的な英数モード)の早めの実装を、切にお願いする次第である。(注)

 (注)なお、やまぶきR以外のエミュレーターでも、上記のような作動が可能かどうかは定かではない。どなたか試してみてください。

2 Japanistの操作性を把握するためのリンク集

 これも前回の記事で書いたことだが、Japanistの操作法を分かりやすく解説したガイドブックのようなものがあれば、初心者の学習の助けになると思うのだが、残念ながらそのようなマニュアル本は今日まで刊行されていない。

 そこで、Japanistの使い方を理解するのに役立ちそうなリンク集を作ることにした。これらの資料から自分なりの操作マニュアルを作成していただければ幸いである。

2・1 キー設定

 以下は、動作環境ダイアログボックスのキーボードのキー設定(親指シフトキーボードFMV-KB232、FKB7628用)を書き写したもの(デフォルトの設定)。機能キー一覧の簡易メニューとして参照されたい。

2・2 Japanistについて言及しているサイト
・富士通のサイト
・旧『富士通ソフトユーザーズフォーラム(FFSU)』
・2chの関連スレッド
・個人サイト&ブログ記事

 (以下、次号)

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コメント

初めまして、高橋信夫と申します。ごく最近KB232とJapanistを使い始めました。
親指シフトは古くから使っていたのですが、10年ほど特殊な入力方法(漢字直接入力)を使っていたため、IMEや変換、確定などの概念からも遠ざかっていました。特に「確定」の煩わしさに悩まされていたので、こちらのブログが大変参考になりました。

また、英字をよく使うので「小指シフトによる一時的英字モード」が使いたくてしかたがなかったので、こちらをみて「やった」と思いました。そのために「やまぶきR」をインストールしなくてはいけないかと思ったのですが、実はJapanistの前にはdvorakjで親指シフトを使っていたのでまずはそれを使ってみました。結果は上々です。実は当初おかしな動きをしていたのですが、それはJapanistがローマ字モードで「x」を「ー」にしていたために、dvorakj が送り出す「xa」などを「ーあ」に変換していたためでした。作者の方にうかがって「la」に変えたところ無事動いています。

ATOKに憧れていたので、ATOK+dvorakjを使っていたのですが、「確定」に関してはJapanistを手放せません。

今後ともいろいろお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。

投稿: 高橋信夫 | 2012年6月18日 (月) 12時06分

 高橋さま

 コメント、ありがとうございます。本記事が親指シフト運用のお役に立ててなによりです。

 また、DvorakjとJapanistの併用でも「一時的な英字モードでの入力」が可能になるとのことですが、当方はDvorakにまで手を出す余裕がなかっただけに、こうした情報の提供は非常にありがたいところです。

 ちなみにJapanist的な確定手順(いちいちEnterキーを押さなくてもよい)については、最近のAtokやMS-IMEでも可能になっているようですが、親指シフトで使うには設定を事細かに変更しなければならない(こちらの記事を参照)ことに加え、「予測変換の動作が鈍臭い」「一時的な英字モードでの仮名への変換ができない」などの問題があり、操作性の点ではやはりJapanistの方が一枚上手のようです。

 もっとも、Japanistの方も辞書が古くなっていたり、会話体での変換がしにくいなどの問題がここにきて目立つようになっており、そろそろ大幅なヴァージョンアップが望まれるところなのですが、3月の改訂では64bit化に対応するに留まり、少し残念でした。

 Atokの辞書とJapanistの操作性が統合されれば(親指シフターに限らず一般ユーザーにとっても)最強のIMEになるのでしょうが、不景気で権利関係がうるさい日本ではそうした統合は「夢のまた夢」なのでしょうねぇ…

 おっと 、最後は少々愚痴っぽくなってしまいました(笑)。最近、更新する機会が少ないこのブログですが、また機会があれば親指シフトやJapanist関連の記事をアップしたいと思っていますので、そのおりはまたよろしくお願いいたします。

投稿: shibue | 2012年6月18日 (月) 16時45分

shibueさん
 さっそく返信をいただきありがとうございます。
Japanistの辞書の古さは微笑ましいほどです。「ツイッター」はしかたがないとして「ブログ」も変換されませんでしたから。そんな時に「単語登録」の手軽さがすごいですね。

実は私は富士通に長くいてOASYS関係者にも知り合いが多いのですが、Japanistの開発は事実上10年前で止まっていると考えた方がよさそうです。それだけにVistaや64bit対応をしてくれて本当にありがたいと思っています。

ものを書くのが商売(翻訳業)なのですが、ついつい入力方式に気が散ってしまいます。まあそれも本業のためではあるのですが、多分趣味でしょうね。dvorakjを外してみたり、いつかはやまぶきも試してみたいとか、どんどん深みにはまっていきそうです。

ブログの更新をやめられたと聞いて残念だったのですが、まだ書いていただけそうとのこと、楽しみにしております。

投稿: 高橋信夫 | 2012年6月19日 (火) 12時16分

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