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2011年11月 7日 (月)

NICOLAの習得手順~準備篇~(親指シフト導入記14)

 今回から3回にわたって、NICOLAを習得するための具体的な練習方法について考察していきたいと思う。

 ただ前回の記事でも触れたように、ちゃんとした装置を使って正しい順番で課題をクリアしていかないと、途中で挫折したり習得が遅れたりする可能性が高い。

 これから親指シフトをマスターしようと思っている方はぜひ、以下のような手順と方法を参考にして学習を進めていっていただきたく思う。(注)

 (注)もちろん、これから紹介する方法は筆者自身の経験(特に失敗の)から導き出されたものなので、誰にとっても妥当するメソッドではないのかもしれない。
 ただ、個々の具体的な実践の中には、役に立ちそうな要素も(なにがしかは)含まれているように思う。
 それゆえ、ここで書かれたことを全てその通りに行なおうとしたり、逆に頭から全否定したりするのではなく、自分の適性や環境にフィットしそうな実践を適宜、取り入れながら、自分なりの学習方法を確立していっていただきたい
 そのためのリファレンス(資料集)として、この一連の記事を利用していただければ幸いである。

0 準備段階

0・1 入力速度の測定
・測定する理由

 まずは、親指シフトを導入する前の環境(筆者の場合は、JISキーボード+ローマ字入力+ATOKだった)での入力速度を計っておく。

 一度新しい配列でのタイプ練習に入ってしまうと、以前のスタイルでのタイピング能力は確実に落ちていくので、客観的な速度の比較ができなくなってしまうからだ。(注)

 (注)ローマ字入力と親指シフトの両立は可能だと主張する人もいるようだが、少なくとも両者を同時に最高のレベルで使いこなすというのは、普通の人ではまず不可能だと思う。

 ちなみに筆者はこの測定を行なわなかったため、自分のタイピング能力の(客観的な)進捗度を把握することができず、NICOLAに対して不信の念を抱くこととなってしまった(汗)

 こうした事態を避けるためにも、これからNICOLAを導入しようとされている方は、事前に必ず入力速度を測定するようにしていただきたく思う

・具体的な測定方法

 測定の仕方は、一定量の文章を書き写すのにかかる時間を測定するだけでいいだろう(律儀に1分あたりの打鍵数まで計算しなくてもいいように思う)

 測定に用いる文章はなんでもいいが、たとえば「親指シフトキーボード入門」(後で触れる予定)に掲載されているタイプ練習用の例文などが便利かもしれない。

 入力にかかった時間はしっかり記録しておく。後日、親指シフトの習熟が進んだ段階(注)で、同じ文章をタイプするのにかかる時間を再び測定する。そして2つの数値を突き合わせれば、親指シフトを導入した効果を明確に検証することができるわけだ。

 (注)できればタイプ練習の全工程が終わった段階と、それからもう一月ほど経った段階の2度にわたって計測するのが望ましいように思う。

0・2 専用キーボード&Japanistの導入
・購入

 NICOLAの習得には専用キーボードとJapanistの使用が不可欠である

 親指シフト向きでないキーボードでタイピングをしていると、肩凝りなどに悩まされる可能性が高いし、別のIMEではNICOLA本来の快適な打鍵感をなかなか味わえないからだ。

 だから本気で親指シフトを習得しようと思っている方は、少々値は張るが、専用キーボード(できればフルサイズのFMV-KB232が望ましい)とJapanistを同時購入することをお勧めする。

 (注)こちら、及び、こちらの記事を参照。

・設定

 設定・インストールの詳細については、こちらの記事を参照。ただし、Japanistの「動作環境」ー「キーボード」で、該当する機種を選択することを忘れずに。

 なお、「文字入力」ー「初期入力状態」ー「ローマ字/かな」の設定は、当面は現在の自分が採用している入力モードを選択しておく(ローマ字入力ユーザーなら、「ローマ字」を選択すればよい)(注)

 (注)通常のJISかな入力を使用している人は、上記の設定で「かな」を選択し、キーボード指定で「106/109日本語キーボード」を選択して、「快速親指シフト」のチェックを外してやれば、元の(日本語JISキーボードの)環境に近づく。

0・3 Japanistの操作法の習得
・タイプ練習の必要はなし

 まずは、慣れ親しんだ入力スタイルでJapanistの操作法を習得していただくことにしよう。

 その操作法(とりわけ変換操作)をマスターすることで、NICOLAの習得もより容易になると考えられるからだ(両者の操作体系は密接に連動しているので)

 なお、この段階では特別なタイプ練習の必要はないと思う。「いちいち確定をせずに次の読みを入力していく」「文節変換を心がける」等の点に留意しながら通常の文書作成を行なっていれば、1~2週間のうちにだいたいの操作法はマスターできるだろう。(注)

 (注)Japanistの操作性の詳細については、こちら、及び、こちらの記事を参照のこと。

・無変換・変換・空白の配置に慣れよう

 ただ、無変換・変換・空白キーの配列(ここでは専用キーボードの使用を前提として話を進めている)については、キー変換ソフトなどで移動させずに、この並びに慣れるよう努めていただきたい

 この配列でないと、Japanist、及び、NICOLAの運指は十分な効力を発揮しないからである。

 特にSpaceキーを多用してきたATOKユーザーにとっては、最初のうちは空白キーの入力がかなり窮屈に感じられるかもしれない。

 しかし、Japanistの変換操作に慣れるにつれて、そうした違和感は自ずと解消されていくはずなので、あせらずこの配置に馴染んでいっていただきたく思う。

0・4 タイプ練習に入る前に

 Japanistの使い方にだいたい慣れたら、いよいよNICOLA習得のためのタイプ練習に入るわけだが、その前に何点か準備をしておきたい。

・Japanistの設定

 まず、「動作環境」ー「文字入力」ー「初期入力状態」ー「ローマ字/かな」の設定で、「かな」を選択する。

 また、タイプ練習の際に入力予測候補が表示されると、ついついそれに頼りたくなったり(笑)、鬱陶しかったりする場合があるので、一時的に入力予測機能をオフにしておいた方がいいかもしれない。(注)

 (注)入力予測表示の右下の「×」をクリックすれば、予測表示がされなくなる。入力予測機能を回復させたければ、「動作環境」ー「候補」で「入力予測候補リストを表示する」にチェックを入れ、「適用」ボタンを押せばよい。

・キー配列画像の印刷・貼り付け

 次に、ウィキペディアの親指シフトのページから、NICOLA規格の配列画像をクリックし、プリントアウトする。

 印刷した画像と手持ちのキーボードの配列を見比べて、足りないキーなどがあったら、適宜、加筆する。アルファベットや記号なども書き加えておいた方がいいだろう。(注)

 (注)以下の図を参照。この図をプリントアウトして利用しても構わないが、自分の手で書き加えていった方がキーの位置を把握しやすくなると思う。

Nicora_hairetuzu_2

 必要な加筆が終わったら、キーボードの上部の空いているスペースにそれを貼り付ける。タイプ練習の際に文字の位置を忘れてしまったら、その画像を見て場所を確認する。キーを極力見ないようにすることが、タッチタイピングをマスターするコツである

 さあ、準備はできた。いよいよタイプ練習の始まりである。

 (以下、次号)

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