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2011年5月11日 (水)

プチ・リニューアル and more

 前回の記事でも触れたように、このブログの執筆方針を開設当初のもの(「自分の書きたいテーマを自分のペースで自由に書き連ねる」)に戻すことにした。それに伴い、このサイトの表示スタイルも少しリニューアルしようということで、連休中、あれこれ手を加えてみた(その作業で連休のほとんどの時間を費やすことに…(涙)。以下、その要点をメモ替わりにまとめておくことにする。

1 レイアウトの変更

 まず、これまで左側にあったサイドバーを右側に移した。そして、一行あたりの文字数を増やすために、記事欄の幅も少し拡げてみた。もちろん気分転換の意味合いもあるが、それ以上に長文を読みやすいフォーマットにしたかったからである。

 ちなみに、両サイドにバーを置くレイアウトも試してみたのだが、なんだか仰々しい感じがして落ち着かない(笑)。結局、2列のシンプルなスタイルへと戻すことにした。また、背景の色やデザインを変えることも考えたが、ブログ・タイトルのイメージに合うものがなかなか見つからなかったので、当面は従来のものを引き継ぐことに。今後いいデザインが見つかったら、また変更することもあるかもしれない。

2 フォントの変更

 これまでの設定では、本文の文字フォントVerdanaが指定されていた。しかしこのフォント、日本語は少し線が細く、漢字も角ばって表示される(明朝体に近い?)ため、長文を読むには少々しんどい。

 そこで適当なフォントはないかあれこれ調べてみたところ、「メイリオ」というフォントに行き当たった(詳細についてはこちらを参照)。開発に日本人デザイナー(河野英一氏)が携わっていることもあって、丸みを帯びた柔らかい字体が目に優しく、なかなかの好印象である。

 他のフォントに比べて少し横長に感じられるのと、ウィンドウズのVista以降にしか対応していないのが気になったが、読者の目に負担がかからないことを最優先して、このフォントを指定することにした(なお、OSがXPの場合は「MS Pゴシック」、Macの場合は「ヒラギノ角ゴシックpro」で表示されるよう指定してある)。(注)

 注:一応、Vista以降のOSを採用しているパソコンであればメイリオ書体で表示されるはずであるが、ウィンドウの表示設定がクリア・タイプ(Clear Type)でない場合は、ギザギザした貧相な字体になってしまう。その場合は、クリア・タイプの表示設定を有効にしていただきたい。本来の柔らかい書体が表示されるはずである(その手順についてはこちらのサイトを参照のこと)。
 また、XPユーザーがメイリオを利用したい場合は、上記のクリア・タイプの設定に加えて、このフォントをパソコンにインストールする必要がある(こちらを参照)。
 まあ、設定をいじれない環境で閲覧している人も多いだろうし、(そういった方のためにも)目が疲れない程度の分量で書くことがまずは大切なわけだが、早くも雲行きが怪しくなってきた…(汗)。先へ急ぐことにしよう。

3 検索機能の強化

3・1 バックナンバー分割

 これまでに書いた記事がだいぶ溜まってきたので、過去ログの検索機能を強化することに。本当は「記事タイトル一覧」のページを作りたかったのだが、ココログには一覧を自動生成してくれる機能がついていない。それをカバーするために、有志の方が提供して下さっているプログラム(Java Script)を試してみたのだが、「タイトル一覧」を生成するスクリプトは、このブログではうまく作動してくれなかった(プログラミングの知識がないので、原因はわからず)。

 そこで代わりに、風流亭さんの「バックナンバーを分割するブックマークレット」を利用させていただくことにした。これは過去ログを1ページにつき5件ずつ表示してくれるもので、ページの上部には目次(日付とタイトル名)も表示される。全記事だけでなく、カテゴリー別にも同じ動作をしてくれるのがありがたい。これで過去の記事がだいぶたどりやすくなったはずである。(注)

 注:従来の「カテゴリー」からの検索も使えるが、こちらは全件表示になるため、読み込みと表示に時間がかかってしまう。「過去ログ」の下の各カテゴリーからたどっていく方が、早くて見やすいだろう。なお、日付(月)別検索については、これまで通り「バックナンバー」のプルダウン・メニューを利用していただくことになる。

3・2 zenback

 また、「zenback」というブログパーツも取り入れてみた。これは関連する内容の記事を、自分のブログだけでなく他サイトからも自動的にピックアップしてくれるばかりか、はてなブックマークやフェイスブック・ツィッターへのリンク・ボタンも表示してくれるという、なかなかの優れものである(本文の末尾あたりを見ていただきたい)。

 まあ、(前回の記事の)関連記事が全て「カナシミレンサ考」になっているのはご愛敬だが(笑)、タイトルを内容に応じて細分化するなどの工夫をすることで、抽出結果が多少は改善されるのかもしれない。これについては、もう少し今後の成果を見守りたいと思う。(注)

 注:ちなみに、ココログへのzenbackの導入はかなりやっかいなのだが、「文京の街角」さんのこの記事がとても参考になった。合わせて感謝したい。

付記1~不便さの効用~

 他にも微妙に手を加えている箇所はあるが、大きな変更は以上の3点である。それにしても今回のリニューアルを通じて、ココログが初心者や(筆者のような)文系人間にとっていかに扱いにくいブログであるか、身をもって実感させられた。デフォルト設定のままでは使える機能やデザインが限られてくるし、かといって使い勝手を改善する(カスタマイズする)にはそれなりの知識と慣れが必要だからである。

 リニューアルに手間取っている最中は、正直、他のブログへ乗り換えることも考えた。しかし、記事の移行にかなりの時間と労力がかかりそうなのと、(ブログ以外のホームページや使い慣れたメール・アドレスといった)これまでの資産(?)の存在が尾を引いて、結局、引越は断念することに。

 ただ「怪我の功名」と言うべきか、カスタマイズに悪戦苦闘したおかげで、スタイルシートに書かれている呪文の意味が少しは分かるようになったし、(今さらではあるが)ブログパーツやブックマークレットについての理解を深めることもできた。また手がかかった分、このブログへの愛着も以前より深まった気がする(笑)。まあ、使い勝手の悪さにも、それなりの効用があるということなのだろう。

付記2~ブラウザの乗り換え~

 ブログのリニューアルついでに、ブラウザの乗り換えも検討することにした。愛用してきたFirefoxの動作が最近、妙に重く不安定になっていたからである。どうもアドオンが増えたのと、ヴァージョンアップ(3から4へ)の影響によるものらしい。そこで、以前からそのスピードに定評があったグーグル・クロームを試してみることにした。

 するとこれが実に軽い。とくに起動の速さは圧倒的で、一度このスピードを味わってしまうと、もはや他のブラウザには戻れない体にさせられてしまう(笑)。気がかりだったのはFirefoxで重宝してきたアドオンやプラグインの諸機能。しかしこれについても、クロームの豊富なエクステンション(拡張機能)やブックマークレットでほぼ代替が効き、慎重居士の筆者にしては珍しく、2~3日で乗り換えを決めてしまった。

 というわけでクロームとの新たな協働生活?がスタートしたわけであるが、蜜月期間はすぐに終わりを告げた(笑)。いかに高速が売りのクロームと言えども、タブを開きすぎれば動作は重くなるし、履歴やキャッシュ・無駄な拡張機能をこまめに削除しないと「待機」の時間がFirefox以上に長くなってしまう。そういった当たり前の「現実」が見えてきたからである(もちろん、クロームのスピードに慣れてしまったことも、大きく響いているのだろう)。

 とはいえ、きちんとメンテさえすれば快適な操作が見込まれるので、当面はクロームをメイン・ブラウザとして使用していく方針に変わりはない。また他のブラウザたち(Firefox、IE9、safari、Opera)も、ブログ表示の確認など、ケースバイケースで併用していくつもりである。

付記3~古い男とお思いでしょうが~

 それにしても、情報発信の主流がツィッターやフェイスブックへと移行しつつあるというのに、ブログのレイアウトやら使い勝手やらに今さらながら拘泥して、貴重な連休をつぶしてしまう自分のズレっぷりには、ただあきれ返るしかない(苦笑)。しかしその反面、いろいろなメディアに手を出して全てが中途半端な状態になるよりは、一つのメディアを十分に使いこなして発信する情報の質を高めた方が、(書き手にとっても読み手にとっても)結局は有益なのではないか。そんなふうにも思ったりする。

 基本的に自分は(情報の収集にしても発信に関しても)パソコンをメインのツールとしている人間である。携帯には通話機能さえあればいい。親指で文字を打つ気には到底なれないし(指が攣りそう…(笑)、あの狭い画面で文章を読む気にもなれない。そんな時代遅れの感性の持ち主である。こういう古いタイプの人間にとっては、やはり「ブログ」という(既に盛りを過ぎた?)メディアの方が性に合っているのだろう。(注)

 注:ちなみに筆者がツィッターに手を出さずにいるのは、フォロワーとのやりとりを維持するのが面倒なのと(煩雑な人付き合いは現実世界の中だけで十分という気がする…(苦笑)、ツイートを書くことで満足してしまって、それを煮詰めたり熟成したりする気運が削がれてしまう気がするからである。
 例えば、自分の書いたツイートを時系列(新しい順)に並べたものを記事としてアップしているブログが最近とみに増えているが、そういった記事は(申し訳ないが)あまり読む気にならない。なにかの工程表を読まされているような味気ない気持ちにさせられるからだ。
 もちろん「Togetter」のように、複数のつぶやきを意味が通るように並べ替えたものは、読みやすさがかなり向上している。それでもやはり読み飛ばしてしまうケースが多いのは、ツィッターというのが基本的に「現在(いま)」の状況を表現するのに最適化されたツールであり、そこで書かれる内容も「現在」という文脈(コンテキスト)に著しく依存しているせいだと思う。言い換えれば、「現在」という文脈を離れた時点で、ツイートの内容は鮮度を失ってしまうのだ(情報として死んでしまうと言ってもよい)。
 おそらく、過去のツイート群を再び読むに足るものにする(=生き返らせる)には、時制や人称を整理したり、論理的に筋だった構成にしたりといった様々な編集作業(=死者召還の作業)が不可欠なのだろう。そして、Togetterの多くではこの編集作業が不十分なため、ツイートが産出された当時(=「現在」)の文脈を共有していない読者にとっては、一連のツイートはやはり「過去のもの」という性質を纏わざるをえず、(博物館のミイラを遠くから眺めるのと同じような感覚で)読み飛ばされてしまうことになるわけである。

 まあ、先のブラウザの件と同じで、何かのきっかけでツィッターを始めてみたら、あっさりとその魅力にはまってそちらに転んでしまうということも、今後あるのかもしれない(基本、浮気性なのでその可能性は極めて高い(笑))。だがそれまでは、このリニューアルしたばかりの相棒(ブログ)と仲良くやっていきたいと思う。

4 おわりに

 というわけで、リニューアルについてあれこれ書いていたら、結局また長い文章になってしまいました…(汗)。まあ、クセというのはなかなか治らないということですな。それに、コンパクトにしようという意識が強くなりすぎると、そのプレッシャーでかえって書きたいことも書けなくなりそうなので、当面は自然体でやっていくつもりです。

 ところで、2007年2月に当ブログを開設してから、今回でとうとう100件目(!)の記事ということに相成りました。カテゴリーを見るとMARIA関連が「84件」となっていますから、このブログの性質がよく分かるというものですが(笑)、世間的にはほぼ無名のバンドの応援をよくぞここまで続けて来れたなと、自分で自分に驚いています。それだけMARIAが魅力的なバンドだったということなのでしょう(少なくとも私にとっては)。

 しかし。前回も書いたように、過去は過去。今後はより幅広い記事を書いていくつもりです(今回の記事は、その第一歩というわけです)。まあ、ランタイム関連の記事は相対的に減ってしまうかもしれませんが、その点はどうかご容赦くださいませ。

 さあ、次回は(これまた記念すべき)101件目の記事。なにについて書こうかな?これからネタ探しに行ってきます。

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